月下星群 〜孤高の昴

    其の十八“豊穣祭にて”
 

 
 
          




 宵の雰囲気ってのは、四季折々、どの季節にもそれぞれの、情緒というのか色合いってのかがあって、一概にどれが良いとは言えないもんだよな。春のぼんやりと暮れてく風情には、日中の咲き初めし花々の名残りがあって初々しくもそこはかとなく甘く。夏のなかなか暮れない宵には、いつまでも野外にいて良いんだよっていう情熱冷めやらぬ解放感が染みてるし。冬のそそくさと暮れちまうせっかちな宵もそれなりに結構 乙で、あらもうこんなに暗いわ、じゃあ送って行こうか、寒いだろうもっとお寄りよ…なんてなんて、身も心も暖め合ったりしたりしてっ! っか〜〜〜、冬サイコーっっ! ………おっと失礼。ついつい弾けるエナジーを持て余してしまったぜ。俺って、ほら、いつだって恋に費やすエネルギーは満タンにしているからね。お元気でしたか? 美しきマドモアゼルたちvv




 ついつい季節の移ろいのお話なんかで幕を開けてしまったのも、この俺様がキュイジーヌ、料理っていう繊細微妙なことへと情熱を傾けているもんだから。それへと必要とされる、感性の豊かさがついつい迸
ほとばしってしまったからなのかもしれないね。勿論、素晴らしきレディたちへの賛歌賛美の方が優先されるには違いないのだけれどもね。何しろ、ウチの顔触れン中だと、こういう話を持ち出しても理解が追いつけないって手合いが大半なもんだから、たまにはこういう高尚なお話をしたくもなるってもんで。年中温暖な島に生まれ育ったクチの、ルフィやウソップ、ナミさんだとか、逆に極寒の土地ドラムが生まれ故郷のチョッパー辺りはともかく、クソマリモはイーストブルーの和国出身だって話だったから。四季の情緒とか、肌身で慣れ親しんでる筈なんだけどもな。まま、ああいう荒くたいばっかな野郎に“情緒”だの“風情”だのと繊細な感性のあれやこれや、訊くだけ無駄ってもんなのかもしんないが。

 そうそう、四季それぞれの宵といえば。大事な季節を忘れていたね。そう、秋の宵。これがまた素晴らしく情緒があって。夏の終わりの、涼風が立ち始めるあたりの“ああもう秋なんだね”なんて囁き合える頃合いもよし。木々の紅葉をなお赤く染めて、あっと言う間に陽が落ちちゃうよな頃合いの人恋しくなる風情もまたよし。冴えた空気の中、木々のディテールを影絵みたいにくっきりと浮かび上がらせる、そりゃあ綺麗でスペクタクルな夕暮れに言葉を失くしてだただた寄り添い合う、そんな晩秋の趣きも最高で。いやぁ、やっぱり俺は、秋の宵が一番好きなんだけれども。ただまあ、秋っていうのは大概の土地で“収穫の季節”なもんだから。冬支度を怠ってまで歌ってばっかいるような、浮かれたキリギリスではいられないのが、コックの哀しい性分
サガってやつで。
「じゃあ、次の島では食料を重点的に補給して。」
「おうっ!」
「芋いも、かぼちゃvv
「キノコにサケに、タラ。」
「あと、肉だ、肉vv」
「ルフィはそればっかだな。」
 あははと場が沸いて、俺もついついの苦笑を漏らす。人間にも冬籠もりをする習性があって脂肪を蓄えたがるのか、それともただ単に美味いものが多い季節だからなのか。ただでさえ大食らいにゃ事欠かない船だってのに輪をかけて、秋は秋で月見だのハローウィンだの宴の理由になる行事も結構あるわ、気候が良くなり過ごしやすくなるからって、夜更かしする顔触れが増えて夜食を喰いたがる奴が出るわ。お陰さんで食料管理の方も結構大変なんだ、うん。船のコックたちが殊更に気が荒いのはきっと、料理にかける情熱の他に、日頃は腕っ節を見込んでる味方たち相手に、備蓄食料を死守するって必要もあってのことだと俺は思うんだが、その辺どうだろうか?
「次の島というと、ちょうどお祭りの真っ最中ね。」
 キッチンキャビンの窓辺のベンチ。少し冷えて来たからと、シックな秋色、甘いブラウンがベースの装いをした美しきお姉様のロビンちゃんが、不意にそんなことを口にして、
「お祭り?」
「ホントか?」
 楽しいことには目がないお子様グループが、それぞれの瞳をきらりんと輝かせ、俄然張り切り始める。
「ええ、収穫の報告って形で作物と謡いを鎮守様へと収める、結構大きな宵祭り。」
 初々しい綺麗な巫女さんたちが、神社の境内で古式ゆかしい衣装をまとって奉納の舞を踊ったり、それを観に来る観光客も多いってことから、夜店の屋台もたっくさん出るって話だし。あら、それじゃああたしたちにも好都合ね。そんなにぎわいがあるのなら、警備が日頃よりも薄くなるだろから。どうかしら、だからっていう応援を呼ぶのかも。でもま、仰々しくも神聖な儀式じゃないなら、みんな浮かれているだろから。そうね、警戒は緩むのかもしれないわね。ウチの女性陣は、お祭りと来ればそういうことを考えてしまう、至ってクールな理性派揃いなんで。ついつい油断して足元を掬われてというような過ちの心配はないものの、甘い誘いを一切寄せつけないほどの守りの固さには、俺としてもやれやれというところ。ともあれ、次の寄港地は楽しい町であるようで、クルー一同、ワクワクと海里を数えて日を過ごしたのでありまして。

  ………ただまあ、俺らは海賊だから。

 海賊だからなのかそれとも、だから海賊しかやれねぇのか。何かと規格外な連中ばかりなもんだから、やたらとトラブルに縁があるからなぁ。その辺は常々心しておくべきなんだか、何でかついつい忘れっちまう。それというのも、大概の騒ぎが船長の余計なポカが原因だからで。好奇心旺盛ってのにも限度ってもんがあるだろよ、普通。見るからに怪しいもんほど、やあ面白そうだなんて言ってわざわざ手ぇ出すんだぜ? ウチの船長さんはよ。そうなると…性
たちの悪い交通事故みたいなもんで、こっちがどんなに用心してたって無駄だからなんだろな、恐らく。今度の上陸でこそは何事も起こらなきゃいいんだが………。






            ◇



 お久し振りのシェフ殿、サンジさんのモノローグで始まりました今話ですが。我らが麦ワラ海賊団の愛船、ゴーイングメリー号はといいますと。3日と空けず海賊と遭遇しての戦闘状態に入ったり、これもやはり3日と空けず、海軍の哨戒中の艦隊と遭遇しての戦闘状態に入ったり。それからそれから、こちらはどういう出合い頭やら、山のような島のような巨大海王類に妙に懐かれて、数日がかりの鬼ごっこにもつれ込んだり。相変わらずののんびり航海を続行中で。
「…どの辺が“のんびり航海”なんだかね。」
 あらあら、聞こえておりましたか、美貌の航海士サマ。いやん、そんな顔しちゃあvv でもでも、海のご機嫌の方は珍しくも穏やかなままに次の島まで保てそうなのでしょう?
「まあね。そっちは問題ないんだけれど。」
 お子様たちがわくわくと楽しみにしている“収穫祭”とやらは、まだそんなに交易が盛んではなかった頃のここいら一帯の群島を、農作・牧畜という堅実な働きと実りとで支えた古島の鎮守の祭りとあって。歴史もあれば由緒も正しい、この海域では結構有名な催しであるらしく。宵宮の始まりの合図代わりの“火炎舞い”では、一抱えが大人の体ほどもある大きな松明を境内で焚いて氏子がその周囲で舞う。舞いながら大きな桧扇で煽って吹き飛ばす火の粉をかぶれば、長く無病息災でいられると言われているがため、それへと目指す人々を乗せた船たちの陰が、周辺の群島から一斉に寄って来るという話。ロビンお姉様との会話にもあったように、それほどの人出の中ならば、公安関係の警備の方も侭にはならずで、そうそう完遂もされなかろうから、
「ま、よっぽど目を引く悪さでもしない限り、パッと見はそれほど突飛な容姿・風貌をしてるって訳でなし。この仰々しい旗印さえ引っ張り出さなきゃあ、あたしたちが海賊だなんてそうそう判りっこなかろうから。食料や燃料の補給や、息抜き程度のお楽しみはのんびりとこなせそうだけど。」
 何たって若い顔触れ揃い。いかにも“名のある海賊でございます”というような、見るからにアクが強かったり、若しくは山のような大男だの怪物のような厳つい面子だのがいないのが救い。帆と旗さえ取っ替えれば、たとえ臨検にあっても“航海途中の商船です、乗ってるのは航海士とコックと荷役労働担当の水夫たちで”という申告で、十分通りそう…だって訳ですかい?
「そゆこと♪」
 という訳だから、とっとと商船に化ける準備よと。早め早めのお手当てよろしく、メインマストにはためく海賊旗と、同じ図柄の麦ワラ骸骨が躍る、一番大きな主帆とをてきぱきと降ろす。
「そうまでの賑わいじゃあ臨検もないでしょうけれど、一応の用心。裏手のどこかへ着岸しましょう。」
「何だよ。だったら別に、旗も帆も降ろすこたなかったんじゃんかよ。」
 しょうことなしという事情があってのこととはいえ、こんな格好で自分たちが“海賊”であることを偽ったり隠したりするのは、何だかちょこっと気が進まないルフィにしてみれば。必要がないのなら、コソコソすんのも辞めようようと感じたらしかったが、
「何を甘いこと言ってるの。」
 とんでもないっと、ナミがすかさずのようにぴしゃりと言い返す。
「あんたたちが上陸した島や港で何事も起こさずに戻ってこれる確率は、はっきり言って下がった試しがないんですからね。警戒されないはずの普通の商船のクルーであったとしても、町で騒動を起こせばたちまち港が封鎖され、そのままお縄になっちゃうのよ?」
 一体何をどう間違えたなら、そんな大騒動が引き起こせるやらというような。それこそ全く予想のつかない行動を取る人がいたりするため、大丈夫を幾つ重ねたとて安心は出来ない。何が何でも逃げ出しやすいこと、支障なく出発出来ることを、着いて早々どころか到着前から“まずは…”と算段するよになっただなんて。
「思えば悲しい習性ばかりがめっきり研ぎ澄まされたよなぁ。」
 うんうん困ったことだと、感慨深げに頷きながら唸っているウソップへ、
「そうと思うんなら、あんたも少しはそのトンチキなバカチン船長の、無謀な行動に注意してよねっ。」
 手近にあった代替帆用の箱の錠前を、ナイスコントロールで投げて来たナミさんへ。
「何言ってやがる。相手は1億ベリーの賞金首だぞ? 俺なんぞの細腕でどうなるってんだ。」
 こちらさんも錠前をナイスキャッチで受け止めて、それはそれは尊大にも 大〜きく胸を張って応じた、海の勇者キャプテン・ウソ〜ップさんだったけど。でもでも、もしかしなくとも…そんなの海の勇者が口にするような自慢話にはならないような気がするんですけれど。
「…まったくよね。」
 憤慨もりもりと眉間のしわを深くするナミさんへ、
「あらでも、こういうところも、この海賊団の醍醐味なんじゃなくって?」
 くすすと楽しげに笑ったロビンさんだったりし。何はともあれ、気ままな商いの旅の途中という拵えで。我らがゴーイングメリー号は、船足も軽く目的の島へと向かったのであった。





            ◇



 接近するに従って、同じ目的地を目指すのだろう、様々な大きさや客層の船が周囲に姿を見せるようになり。そこでと海里を逆算し、帆を巧妙に調節して…島へと到着したのは今しも陽の沈もうかという微妙な頃合い。出来るだけ行動を誤魔化したいが、さりとて、すっかりと夜陰に包まれてしまってからでは、岩礁に躓いたり浅瀬に乗り上げたり、島へ近づくのは至難の業となるからと。特にオールで漕いだり妙なところで休んだりすることなく、さりげなくもこんな微妙な頃合いに自然に到着出来るよう、制御しちゃえる航行術の見事さはさすが凄腕航海士のナミさんであり。島の周囲を飛び交っていた海鳥から話を聞いたチョッパーが誘導して、島の裏側、木立ちの奥向き。少しほど断崖のようになった岩場に挟まれるようになっていた天然の入り江へと無事に着岸。錨を降ろすと、とりあえずの上陸を果たすクルーたちであり。
「…つか、そこっ! 今夜はまだ此処から離れないっ!」
 錨と同着で地面を踏むぞと、さっそくにも船端から飛び降りかかった誰かさんを、ナミさんの鋭いお声と…クリマタクトを素早くつないだ三節棍ががっつり行く手へかざされたこととで引き留めて。
「何だよ、ナミ。」
 そりゃあ絶妙に鼻先へと指し渡されたもんだから、そのままの2歩ほどでもっと先までと飛び出していたに違いない船長さん。ずっと小さい坊やのように、不満げに唇を尖らせたものの、
「何だよじゃあないでしょーがっ。」
 思えば、性懲りのないルフィへのお説教なんて、ザルで海水を掬うよりも意味のない空しいことはないだろう所業だってのに。誰よりもそれが重々分かっているだろう、聡明なナミが、それでも結局は黙っていられず、こうやって毎度お馴染みの“いいからそこへお座りなさい”を繰り返してるだなんて。
“何てまあ果敢なことvv
 微笑ましいことよと“くすすvv”と笑ったのはロビンお姉様であり、そんなナミさんの細い肩をポンポンと軽く叩いて、
「でも良いの? 他の皆は降りてしまっているわよ?」
「………っ☆」
 そのまま表側の、収穫祭の宵祭りで賑わっているのだろう港町まで突撃せんとしていたルフィほどの勢いでのことではないにせよ。久方ぶりの陸だからと、ついつい足元へその安定した感触を味わいたくなった皆さんであり、
「〜〜〜〜〜。」
 翻訳するなら、まったくもうもうっ、どいつもこいつも〜〜〜〜というところでしょうか。
「あ〜〜〜っ。狡いぞ、お前らっ。」
 人が叱られてる間にっと指を差しつつ、ナミが脱力した隙をついて、ルフィまでもが飛び降りて、
「………まあ、町まで飛んでくのだけは阻止出来たんだから、善しとしましょう…って言ってる傍らから駆け出さないっ!」

  ――― 閑話休題。
(それはさておき)

 今晩は此処で夜明かしするの、町へ行くのは明日の朝早くによと、フットワークが軽快すぎる船長さんの首根っこを掴んで重々言い置いて、さて。
「食材を仕入れるのも明日の朝からになるわね。」
「間に合いますかね? つか、祭りに浮かれて島の人たちも商売どころじゃなかったりしませんか?」
「その点は大丈夫。」
 丁度少しばかり木立ちが開けていたその岩場にて、たき火を焚いての晩ご飯。最後の塊だった肉を捌いてのバーベキューと、アサリたっぷりでクリーミーな具だくさんなクラムチャウダーに、とろけるチーズとスパイシーな特製トマトソースの相性も絶妙な、サラミとコーンとルッコラの載ったクリスピーなピザ。カタクリ粉の衣をつけて空揚げにしたスズキモドキという大きな白身魚は、これも野菜をたくさん入れた、風味豊かなあんをかけてのふっくらジューシーな仕上がりが、チョッパーとナミさんの舌にたいそう受けたようで。シェフ殿が大急ぎで“もっと釣って来ますvv”と、ハートのお目々になって船端へ上がりかけたほど。まま、それはさておいて。
「船端が近づいた折に周囲のお船の情報を集めたところによれば、収穫祭ならではで、結構大きな規模の朝市があちこちに立つそうよ。」
 自分の耳目を文字通り好きなところへ自在に忍ばせることが出来るロビンお姉様が仰有るには、
「豊饒を感謝しての神様への奉納の儀式の数々とはまた別に、島の人たちや周辺の島々の人たちが、それぞれに自慢の作物やお料理を持ち寄っての品評会を開いたり、特産物の市場を開いたり。町中が市場だらけになっちゃう勢いなんですって。」
 此処でついでに外貨も稼いでおこうってところなんでしょうねと、分析つきにての情報をくださった考古学者さんであり、それなら安心ねとナミさんも胸を撫で下ろす。
「お買い物は午前中に済ましちゃいましょう。力自慢には荷物の運搬をお願いするから、覚悟なさいよ?」
「へいへい。」
「ゾロとルフィって組み合わせにすると、あっと言う間に迷子と遭難者になりかねないから。チョッパー、必ずどっちかと居てね。」
「おおっ。」
「…あのな。」
 あら何よ、実績と学習が物を言ってのご意見なのよ? 逆らいたかったなら、せめて…3歩以上離れた相手の後にもうついて来れないその情けない体質を何とかなさい。あまりにすぱっと言い切られ、
「〜〜〜〜〜。」
 さしもの剣豪も言い返す術のないまま、唸り声を上げるしかなかったり。そんなこんなという打ち合わせをしていたところへ、

  「…。」

 どうでもいいよと言わんばかり、肩を竦めかかった剣豪が。ふと、顔を上げて、腰の刀に手をかける。仄かに冴えたその気配へ、

  「何なになに?」
  「襲撃か?」
  「てか、もう上陸がバレたんか?」

 その他の皆様とて、これでも一端の海賊であり。つい直前までこき下ろされてた姿を見ていても、彼がどれほどの腕を持った戦闘隊長さんかは重々承知。彼の身が帯びた緊迫感に素早く気づき、それぞれなりに警戒心を喚起し、身構えたものの。

  「たぁああぁぁぁっっっ!!!」

 そんな一同へと目がけ、頭上に大きく剣を持ち上げて、一気呵成とばかりの勢いで襲い掛かって来た人影はといえば、
「…っと。」
「ひゃんっ!」
 振りかぶってた剣の柄を、狙った本人にあっさりと掴み取られてしまって、その場でグルンと回ってしまったほど…そりゃあ小柄な人物で。
「………子供?」
 そのまま剣を持ち上げれば、離さないままな持ち主の足も宙へ浮くほど、小さな小さな刺客さん。離せ離せとジタバタ暴れるものの、リーチもあるし何より…石作りの建物丸ごと抱えられるほどの豪力自慢の剣豪だから、何の効果も果たしてはおらずで。せめて想いだけでもということか、
「何しやがんだっ、離せ、この誘拐犯っっ!」
 振り絞るように飛び出した声は案外と高くて、おややと最初に反応したのがさすがはのシェフ殿。
「待て、マリモ。その子、もしかして…。」
 手荒に扱うなと声を掛けかかったのと重なった声が、とんでもないことを叫んで下さったのだった。


  「リサのお兄ちゃんを何処やった! この緑頭の誘拐魔っっ!!!」


   ――― はい? 何ですて?


  「その子は女の子だぞ。離せって、マリモ頭っ。」


   ――― いや、そうじゃなくってだな。
(苦笑)









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     いちもんじ様 『…まだ内緒vv』